2026年の女子ゴルフツアーで、ひときわ目立つ新作パターが登場しました。
その名は、オデッセイの**「TRTL(タートル)」パター**。
六角形のボディと四隅に配置されたウェイトがカメの甲羅や手足のように見えることから、ツアーでは早くから「カメ型パター」「カメパター」として注目を集めています。
正式発売前から多くのプロがテストし、菅楓華プロ、仲宗根澄香プロ、荒木優奈プロなどが実戦で使用。高い慣性モーメントによる安定感だけでなく、しっかりした打感とボールの転がりも評価されています。
今回は、2026年8月に発売されるオデッセイ「TRTL」の特徴と、使用が確認された女子プロを詳しく紹介します。
※使用モデルは大会やグリーンコンディションによって変更される場合があります。本記事は2026年7月26日時点で確認できた情報をもとにしています。
オデッセイ「TRTL(タートル)」とは?
@tsuruya_golf_officialインスタグラムより
「TRTL」は、オデッセイが2026年8月7日に発売する新作マレットパターです。
オデッセイを代表する「ROSSIE」「2-BALL」「#7」「JAILBIRD」に続く、**日本発の“第5のアイコンマレット”**として開発されました。大きすぎず小さすぎないミッドサイズのヘッドに、高い安定性と操作性を組み合わせています。
正式名称の「TRTL」は、英語の「TURTLE=カメ」をイメージしたものです。
ヘッド中央の六角形部分がカメの甲羅、四隅に配置されたウェイトが手足のように見える個性的なデザインですが、単に見た目だけを狙ったものではありません。
開発の大きな目的は、ミスヒットに強い高慣性モーメント設計を実現することでした。中央部分を軽量化し、重量をヘッド外周へ配置することで、打点がずれたときのヘッドのブレやねじれを抑えています。
TRTLパターが注目される5つの特徴
1.軽量ボディと4つのウェイトによる高MOI
TRTLは、ヘッド中央部とソールプレートに軽量素材を使用し、外周部にステンレスを配置したマルチマテリアル構造です。
さらに、ヘッドの四隅には4つのソールウェイトを搭載。重量を外側へ分散させることで慣性モーメントを高め、芯を外したときでもフェースの向きやボール初速が変化しにくい設計になっています。
ストロークを急がず、ゆったりしたテンポで打ちやすいこともTRTLの特徴です。
2.前後左右の重心を調整できる
4つのウェイトは、前後または左右で入れ替えることができます。
たとえば、後方を重くすればオートマチックにストロークしやすい深重心、前方を重くすれば操作性を高めた浅重心に調整できます。
左右のウェイトを変えることで、右へ外しやすい人向けのヒール寄り重心や、左へ外しやすい人向けのトウ寄り重心にも調整可能です。
ウェイト調整には、別売りの専用トルクレンチが必要です。
3.新開発「Ai-STARインサート」を搭載
フェースには、新開発の**「Ai-STARインサート」**が搭載されています。
表面のウレタンと裏側のアルミニウムを組み合わせた2層構造で、オデッセイらしいフィーリングを残しながら、ややしっかりした打感と高めの打音を実現しています。
AI設計によって、フェース中央を外した場合でも安定したボール初速と順回転を促進。コンパクトな振り幅でもボールを前へ押し出しやすく、重めのグリーンでも距離を出しやすい設計です。
4.ボールを合わせやすいDUAL TRACK
ヘッド上部には、フェースから後方まで伸びる2本の白いラインを配置した**「DUAL TRACKアライメント」**を採用しています。
2本のラインと六角形ボディの形状によって、ボールの中心とフェース面をターゲット方向へ合わせやすくなっています。
グリーンを基調としたヘッドカラーに白いラインがくっきりと見えるため、ツアープロからも視認性の高さが評価されています。
5.ソールの座りがよくスクエアに構えやすい
TRTLはソールの丸みを抑え、地面へ置いたときにヘッドが安定しやすい形状です。
フェースが不必要に開きにくく、アドレスした際にスクエアな状態を作りやすいのが特徴。トップブレードには緩やかな丸みを持たせ、傾斜地でも見え方が大きく変化しないように設計されています。
TRTLパターのラインアップ
TRTLには、ストロークタイプに合わせて4種類が用意されています。
| モデル | ネック形状 | 向いているタイプ | 税込価格 |
|---|---|---|---|
| TRTL CH | クランクホーゼル | 安定感と操作性の両方が欲しい人 | 53,900円 |
| TRTL DB | ダブルベント | 直線的にストロークしたい人 | 53,900円 |
| TRTL S | ショートスラント | フェースを開閉して打ちたい人 | 53,900円 |
| TRTL Square 2 Square | センターシャフト系・ゼロトルク | フェースをできるだけ開閉せずに打ちたい人 | 69,300円 |
CH、DB、Sはロフト角3度、ライ角70度。長さは33インチと34インチが基本で、DBのみ32インチも用意されています。
Square 2 Squareはロフト角5度、ライ角72度で、33インチと34インチの設定です。発売予定日は2026年8月7日です。
TRTLを使用する女子プロ
菅楓華|TRTL CH
Fuka Sugaインスタグラムより
菅楓華プロは、2026年7月の「明治安田レディス」で、クランクホーゼル仕様の**「TRTL CH」**を実戦投入しました。
それまで使用していたパターは、オデッセイのブレード型「TRI-BEAM #2」。同大会ではグリーンが重く軟らかい状態だったため、ボールをしっかり転がしやすいTRTLへ変更したと報じられています。
2026年7月17日の第2ラウンド終了時点では通算7アンダー。パーオンホールの平均パット数で当時1位だった選手がエースパターを替えたこともあり、大きな注目を集めました。
TRTL CHはマレット型の安定感を備えながら、クランクホーゼルによって自分の感覚でフェースを操作しやすいモデルです。
ブレード型を好んできた菅プロにとっても、比較的違和感なく移行しやすい仕様だったと考えられます。

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仲宗根澄香|TRTL(センターシャフト)
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◆2026年 大東建託・いい部屋ネットレディスの仲宗根澄香使用パターはスクエア◆
仲宗根澄香プロは、2026年7月23日開幕の「大東建託・いい部屋ネットレディス」からTRTLを投入しました。
前週の「明治安田レディス」では、重いグリーンでパットを十分に届かせられなかったことから、新しいパターへの変更を決断。仲宗根プロは普段、クラブを頻繁に替えるタイプではないものの、TRTLに関する記事を見て興味を持ち、挑戦することを決めたとコメントしています。
同大会では3日目に自己ベストタイの「65」をマーク。3日間の平均パット数は27.67で全体1位となり、最終的には通算21アンダーの2位タイに入りました。
新しいパターを投入した直後の大会で優勝争いを演じたことから、TRTLの名前をさらに広める結果になりました。
仲宗根プロはセンターシャフトの「スクエア2スクエア」ヘッドにロングシャフトの組み合わせで長尺パター仕様のプロトタイプを使っています。

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オデッセイ TRTL SQUARE 2 SQUARE パター STROKE LAB 120 BLACK スチールシャフト
荒木優奈|TRTL CH
ゴルフダイジェスト・オンライン▼
◆2026年 明治安田レディスゴルフトーナメント 最終日の荒木優奈◆
荒木優奈プロは、TRTLが正式発表される前の段階から実戦投入していた選手の一人です。
2026年5月の「リゾートトラストレディス」では、それまで使用していたPING製パターからTRTLへ変更。初日に「69」をマークしました。
その後もクランクホーゼル仕様の**「TRTL CH」**を使用。
7月の「明治安田レディス」では、初日に「66」、2日目に「70」を記録し、通算8アンダーの4位タイで予選を通過しました。
荒木プロは操作性のあるパターを好むタイプとみられ、安定性とフェースコントロールを両立したTRTL CHがフィットしているようです。
ほかにも多くの女子プロがTRTLを投入
TRTLは、菅楓華プロ、仲宗根澄香プロ、荒木優奈プロ以外にも、多くの女子プロがテストまたは実戦投入しています。
2026年5月のツアーでは、次の選手の使用が報じられました。
- 青木瀬令奈
- 安田祐香
- 藤田さいき
- 後藤あい
- 興語優奈
安田祐香プロは、長年使用していた「トリプル・トラック TEN」から、ダブルベント仕様のTRTLへ変更しています。
また、2026年7月の「明治安田レディス」では、次の選手がTRTLを使用していました。
- 手束雅:TRTL DB
- イ・ナリ:TRTL CH
- 福山恵梨:TRTL CH
- エイミー・コガ:TRTL CH
- サイ・ペイイン:TRTL Square 2 Square
- 森井あやめ:TRTL DB
- 斎藤愛璃:TRTL DB
正式発売前にもかかわらず、複数のネックタイプが実戦で使われている点からも、TRTLの調整力と対応範囲の広さが分かります。
なぜ女子プロにTRTLが支持されている?
女子ツアーでTRTLの使用者が増えている理由として、まず挙げられるのが重いグリーンでもボールを前へ転がしやすいことです。
Ai-STARインサートは比較的しっかりした打感で初速を出しやすく、ゆったりしたストロークでも必要な距離を確保しやすくなっています。
特に夏場の軟らかく重いグリーンでは、強く打とうとしてストロークのテンポが崩れることがあります。TRTLなら、普段に近いテンポを保ちながらボールをしっかり送り出せる可能性があります。
さらに、次の点も女子プロから支持される理由と考えられます。
- 大型すぎず操作しやすいミッドサイズヘッド
- ミスヒットに強い高MOI設計
- 4つのウェイトによる細かな重心調整
- ネック形状を4種類から選べる
- 緑のヘッドと白いラインによる高い視認性
- しっかりした打感と安定したボール初速
完全なオートマチック系マレットではなく、操作性も残されているため、ブレード型や小型マレットから乗り換えやすいことも魅力です。
TRTLはどんなゴルファーにおすすめ?
TRTLは、次のような悩みを持つゴルファーに適したパターです。
芯を外したときの距離のばらつきを減らしたい
高MOI設計によって、フェース中央を外した際のヘッドのブレを抑えてくれます。ショートパットの方向性だけでなく、ロングパットの距離感を安定させたい人にも向いています。
重いグリーンでショートしやすい
Ai-STARインサートは初速を出しやすく、ゆったりしたテンポでもボールを前へ送り出しやすい設計です。
マレットの安定感とブレードの操作性を両立したい
TRTLは極端に大きなヘッドではなく、扱いやすいミッドサイズ。特にTRTL CHやTRTL Sは、フェースの開閉や自分の感覚を生かして打ちたい人に向いています。
ゼロトルクパターを試してみたい
フェースローテーションをできるだけ抑えたい人には、TRTL Square 2 Squareが候補になります。
まとめ
オデッセイ「TRTL」は、カメを思わせる個性的なデザインと、高慣性モーメント設計を組み合わせた2026年注目の新作パターです。
中央部分を軽量化した六角形ボディ、四隅に配置された4つのウェイト、新開発のAi-STARインサート、DUAL TRACKアライメントなど、方向性と距離感を安定させるための機能が詰め込まれています。
女子ツアーでは、菅楓華プロと荒木優奈プロがTRTL CHを使用。仲宗根澄香プロもTRTLを投入した直後の大会で2位タイに入るなど、結果にもつながっています。
正式発売日は2026年8月7日。
個性的な見た目だけでなく、ミスヒットへの強さ、重心調整の自由度、ストロークに合わせて選べる豊富なネック形状を備えたTRTLは、2026年後半のパター市場で大きな注目を集めそうです。

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