ユ・ヘランの使用パターは?メジャー連勝を支えた「Phantom 11R OC」を紹介

韓国出身の女子プロゴルファー、ユ・ヘラン選手。安定したショット力を武器にLPGAツアーで活躍していますが、2026年はパターの変更をきっかけにメジャー大会で大きな結果を残しました。

ユ・ヘラン選手が現在使用していると確認できるパターは、スコッティ・キャメロンのロートルクモデルです。

ユ・ヘランの使用パターは「Scotty Cameron Phantom 11R OC」

PGA Championshipインスタグラムより

2026年7月時点で確認できるユ・ヘラン選手の使用パターは、次のモデルです。

Scotty Cameron Phantom 11R OC
スコッティ・キャメロン ファントム 11R OC

最新のWITB情報では、テーラーメイド契約選手であるユ・ヘラン選手のバッグに入っている唯一のテーラーメイド製ではないクラブとして、「Phantom 11R OC」が掲載されています。

項目内容
ブランドScotty Cameron
モデルPhantom 11R OC
ヘッド形状丸みのある大型マレット
シャフト位置Onset Center
特徴ロートルク設計
市販価格90,200円(税込)
市販モデルの長さ33・34・35インチ

市販モデルの価格と長さは、2026年7月19日時点のタイトリスト日本公式サイト掲載情報です。

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なお、ユ・ヘラン選手本人が使っている個体の正確な長さ、ライ角、ロフト、ウェイト、グリップなどは、公開資料では確認できません。市販品と完全に同じ仕様とは限らない点には注意が必要です。

全米女子プロで大会途中にパターを変更

ユ・ヘラン選手とPhantom 11R OCの関係で特に注目されたのが、2026年6月25日から28日に行われたKPMG全米女子プロゴルフ選手権です。

大会初日はテーラーメイドの「5K-ZT」を使用しましたが、34パットを要して1オーバーの73。首位から10打差という厳しいスタートになりました。

そこで第2ラウンドから、以前にも使用していたScotty Cameron Phantom 11R OCへ変更します。

パター変更後の第2ラウンドでは8アンダーの64をマーク。パッティングの貢献度を示す「Strokes Gained:Putting」では4.445ストロークを獲得し、この日の出場選手中1位となりました。

その後もスコアを伸ばし、4日間を73・64・68・70、通算13アンダーで終了。自身初のメジャータイトルとLPGAツアー通算4勝目を獲得しています。初日終了時の10打差からメジャーを制したのは、1964年以来62年ぶりの記録でした。

エビアン選手権でもメジャー連勝

ユ・ヘラン選手は、2026年7月12日のアムンディ・エビアン選手権でも優勝しました。

第3ラウンドでは11アンダーの60を記録。これはLPGAメジャー大会における1ラウンド最少スコアの記録です。最終日はブルック・ヘンダーソン選手とのプレーオフを制し、KPMG全米女子プロに続くメジャー2大会連続優勝を達成しました。

2026年7月に公開された最新WITBでも、使用パターはPhantom 11R OCとされています。

Phantom 11R OCとは?

Phantom 11R OCは、ツアープレーヤー向けに作られたプロトタイプをベースに開発された大型マレットパターです。

モデル名の「11R」と「OC」には、それぞれ次の意味があります。

  • R:Round=丸みを帯びたヘッド形状
  • OC:Onset Center=重心線上に配置されたシャフト構造

一般的なパターとはシャフトの取り付け位置が異なり、ヘッドの重心位置に合わせてストレートシャフトが配置されています。

フェースの回転を抑えるロートルク設計

Phantom 11R OC最大の特徴は、ストローク中にフェースが開閉しようとする動きを抑えたロートルク設計です。

シャフトをヘッドの重心線上に配置し、通常モデルより重めのヘッドと組み合わせることで、フェースをストローク軌道に対してスクエアに保ちやすくしています。

手首を使ってフェースを積極的に開閉するよりも、肩を中心にヘッドを真っすぐ動かしたいゴルファーに適した構造です。

丸みのある大型マレット

「11R」は、従来のPhantom 11系の安定感を残しながら、ヘッド後方の角を丸く仕上げたマレットモデルです。

大きなヘッドによる安心感がありながら、直線的で角張った大型マレットよりも柔らかく、すっきりとした見た目になっています。

ユ・ヘラン選手がパターを戻した理由について、報道ではPhantom 11R OCの比較的コンパクトな見た目が、ショートパットへの安心感につながったと紹介されています。

チェーンリンク・フェースミーリング

フェースには、鎖のような模様を刻んだ「チェーンリンク・フェースミーリング」が採用されています。

ボールとフェースが接触する面積を抑えることで、打音をソフトにしながら、転がりとフィードバックを整える設計です。

ロートルクパターでありながら、スコッティ・キャメロンらしい打感を残している点も大きな特徴といえるでしょう。

専用ブラックシャフトを搭載

市販モデルには、OCシリーズ専用の「KBS × Scotty Cameron ブラックシャフト」が装着されています。

少し重めに設計されたヘッドに合わせてフレックスが調整されており、ストローク中の安定性とフィーリングを両立。グリップには、ブラックを基調とした11インチのミッドサイズ・マタドールグリップが採用されています。

Phantom 11R OCの市販スペック

以下は、ユ・ヘラン選手の個人仕様ではなく、市販モデルの公式スペックです。

スペック市販モデル
ロフト3.5度
シャフトリーン1度
ライ角70度
長さ33・34・35インチ
フェース・ボディ303ステンレススチール
ソール・フランジ6061アルミニウム
グリップミッドサイズ・マタドール
33インチのウェイト20g×2
34インチのウェイト15g×2
35インチのウェイト10g×2
公式価格90,200円(税込)

スコッティ・キャメロン公式では、ロフト3.5度、ライ角70度、33・34・35インチという仕様が公表されています。

どんなゴルファーに向いている?

Phantom 11R OCは、特に次のようなゴルファーに向いています。

  • ショートパットでフェースの向きが安定しない
  • ストローク中のヘッドのねじれを抑えたい
  • 真っすぐ引いて真っすぐ出すイメージで打ちたい
  • 大型マレットの安心感を求めている
  • ロートルクパターでも打感を重視したい

一方で、フェースを大きく開閉させるアーク型のストロークが強い人は、シャフト位置や構え方に違和感を覚える可能性があります。購入前に試打し、ボール位置やハンドポジションを確認したいモデルです。

まとめ

ユ・ヘラン選手が2026年7月時点で使用していると確認できるパターは、

Scotty Cameron Phantom 11R OC

です。

2026年のKPMG全米女子プロでは、初日の終了後にこのパターへ変更。第2ラウンドからパッティングが大きく改善し、自身初のメジャー優勝につなげました。その後のアムンディ・エビアン選手権も制し、メジャー2大会連続優勝を達成しています。

重心線上に配置されたシャフト、フェース回転を抑えるロートルク構造、大型マレットの高い安定性が特徴。ショートパットの方向性やフェース管理に悩んでいるゴルファーにとって、注目度の高いパターといえるでしょう。

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